夫の裏切りを肉体で償う教授夫人「ゆみ」、地位も名誉もなくした男はレイパーとなって復讐を誓った。
高いです。それでも久しぶりに麻縄で化粧されたゆみさんに会いたい欲求には勝てずに求めました。縛りは上半身だけ。腕の自由を奪っただけでも、充分ゆみさんの形のいいバストの張りが強調されて美しい。抗えずに感じてしまう主人公の、自分への言い訳としての役割を麻縄は充分果たしています。相手役が栗原良さんということで期待しました。以前、作家の奥さまであるゆみさんを、夫の日比野氏の企みで襲うことになる憐れな隣人を熱演されていましたから。また、もう一つの作品では、亡くなった息子の嫁であるゆみさんを犬のように飼う理不尽な舅としての悪党ぶりが光っていました。今回は、ストーリーにも期待しました。医学部の教授が、弟子の男に裏切られ、恋人のゆみまで奪われた末、大学も追われます。その上、医師としても働けなくなり、今は宅配の仕事をしています。そんな男の復讐劇ですから。舞台は、プール付きのお馴染みの豪邸です。レースのカーテン越しの光に照らし出されるゆみさんの程よく脂肪の乗った肉体が神々しい。栗原さんも一人で健闘されていました。音楽も丁寧です。ゆみさんも元恋人を受け入れたあとは、彼の来訪を待つ身体になって、攻める、攻められるの関係ではなくなっていきました。これは恋愛劇なのです。悪い女と憐れな男が、それぞれに純愛を貫いているような二時間でした。だからSMではありません。ロウソクの場面もすごく嬉しそうに感じられ、見ているこちらの気持ちも楽でした。惜しむらくは、栗原さんの負担を減らすためにも、プールサイドを首輪をつけられたゆみさんがお散歩している場面を長回しで見てみたかったです。
先に高いDVDを買わなくて良かった。というのが正直な印象です。ゆみさんの緊縛姿以外全く見所がなく、画像やストーリー性も見るべきところはありません。ゆみさんの緊縛ものの中でも、かなり悪いレベルです。ゆみさんの後ろ手に縛られての艶技が多いので、かなり甘い評価としてしまいました。