・・あれからもう9年。富豪のセレブ夫人となったRINOは回想する、女学生時代突然事故で両親を亡くしどん底に落とされた彼女は遠戚の陸軍大佐御厨を訪ねる。だが彼はその権力を利用して私腹を肥やしていたのみならず強烈なサディストであった・・そして二人は再会する、最高級ホテルのスイートで客とボーイとして。最も多感な時期に受けた暴虐の性調教の記憶は女の体の奥から甦り、二人の倒錯遊戯は激しい嵐となって吹き荒ぶ。
やはり本物の「M」は凄い。何をされても「イク」ことができるというのは、もはや才能。圧巻は、蝋が纏わりついてる躰を、鞭で落とされながら、浣腸我慢に悶絶するシーン。必死で糞を我慢している状態と、鞭の苦痛のどちらもが、快楽と捉えることができる表情と演技となっているのは秀逸。ラストの本脱糞(牛乳ではない)では、悦楽で恍惚とした表情までも視せてくれている。スレンダー美人でタイプではないのだが、M女優としては抜群の素晴らしさを持つ「りの」嬢。「松ゆきの」と双璧を成すであろう。
両方の鼻の穴に吸いかけのタバコを差しての鼻タバコ責めは屈辱感満載でいい。かがんだ無様な姿勢で鼻タバコに耐えるところは興奮するが、グエグエと多少うるさい。学生の設定なのもいまいち。こういう屈辱系のいたぶりはお高くすました美人の鼻の穴に突っ込んでやるのが理想。白蝋の大量ぶっかけもいい。足と体中をブルブル震わせて耐える姿がそそる。パンツの上からぶっかけ、パンツを食い込ませてからケツにかけるところもいい。途中の鼻フック7点責めもいいが、太いフックで目や表情が隠れてしまいせっかくの無様な顔がほとんど見えず残念。昔の軍人の設定は必要なのか?重々しい軍服を着て、女になぜか帽子を被せたり、暗い部屋の雰囲気もあり残念な設定。全体としてはいまいちなところが多いが、鼻タバコ責めと蝋責めが最高にいいので星4つ。
りのさんの緊縛姿、股縄しごき、ディープスロート、乳首へのクリップバイブ、乳首吸引、熱ロウぶっかけ、放尿、かん腸、アナルプラグ、激しい鞭、排便(綺麗な排出で残念)など、りのさんは素晴らしいM性を発揮しています。しかし、この作品は状況設定が滅茶苦茶で全く理解できません。9年前に女学生のりのは、遠縁の陸軍大佐を訪ねます。と言うことは9年前は戦時中ですよね。で、りのの家の借金が五千万円。当時の貨幣価値をスタッフはどう考えているのですかね?そして、戦後良い身分になったりのが、車の中から外を眺めているのですが、その車は現在の車で、外に見える景色や車も全く現在の物。戦時中の室内に映るエアコンは現在の製品、りのさんの制服は今風の制服。猿轡も今風の製品。電マすら登場。何だか笑えてしまいます。りのさんは美形だし、どMだし、素晴らしくて評価5。脚本、構成、監督は最低中の最低で評価1,総合して評価3です。なんでこんな設定にしたのか、全く理解できません。りのさんの頑張りが無駄になって可愛そう。無理のない現在の設定で作って欲しかったです。視聴者は状況も見ています。AVだからと言って、制作サイドは軽々しく考えて欲しくないです。
クセのないお姉さん系(美少女系でもある)の、印象に残りにくい美形ゆえに損をしている。奥村かおる/西尾小雪/前園ゆりなどの名前でもMやフェチ作品に出演している。そういうジャンルでこれからの活躍が期待できる女優さんだ。バストの量感はあまりないが、アナルがキレイで、火焔型の陰毛は顔に似合わず大人っぽい。セリフ回しが自然で演技力もある。本作でも被虐に反応する演技はこなれており、シネ社作品に合っている。東雲監督なので鼻フックにはこだわりが見られ、蝋燭責めは白蝋を溶かしたものを柄杓でかける方法。浣腸はカクテルを使っている。まだ若いのでドMの妖しさが滲み出るところまではいっていないが、今後に期待したい。