シリーズ2作目の加州夏監督作品。日下部加奈verも女優の演技込みで素晴らしかったものの、まだ典型的な豆沢監督流を特に中盤以降で引きずってたけど、今作はカラミの演出からドラマ部分まで一段掘り下げられてて、だいぶ独自路線に近くなった。冒頭のドラマは「家政婦」と言いながら本当は体を売らされることを夫婦のどちらも分かってる日下部加奈verを踏まえた上で、服装の変化でそのへんが分かりやすくなった。ほんの一瞬しか左手が映らない夫役にちゃんと結婚指輪をさせててディテールへの手抜きがないのも高評価。中出し10発条件を聞かされた時のリアクションは、言われたことを脳が理解するまでの時間差まで演じた日下部加奈に一歩譲るものの、最初のカラミに入る際には抵抗を許されない人妻の悲哀を演じる橘メアリーが素晴らしい。演出的にも初対面のオッサンとの生セックスに開眼してしまう人妻の堕ちの段階が日下部加奈verより細かくなってて格段に進化してる。特に男優の言葉責めの比重が増え、1人目が小沢なのもこの系統では珍しいが妥当な人選。2人目の羽田もチ○コを締め付けて受精を求める人妻の体の反応の実況スキルが高くて、女優のリアクション演技との相乗効果で完成度が上がってる。後半にかけては日下部加奈verだと頭があっちの世界に行っちゃう豆沢系の演出がいまいちだったのが、理性を保った状態からのトランス状態という形で少し良くなった。ただ後半セックスはキメセク系な感じが演技力の低い男優の人選込みで今までと大差ないし、やってるだけな既視感の強さが飽きる。それでもエンディングは夫をオスとして見限って嘲笑する感じが冒頭とのギャップになってて完成度アップ。冷酷な表情からのトランス状態で誰でもいいから子宮に種付けしてくれる相手を求めて街をさまよう感じまで、女優の演技込みでしっかり仕上げた感じ。タイトルを締めのセリフにするのが変化の方向性と合ってなかったり、まだ改善の余地はあるものの、諸々しっかり考えられた台本や演出が女優の演技と合わさって、現時点ではシリーズの中で一番いい。次作もあるなら更なる深化に期待したい。