「相手は誰でもいい…。お前のしたい人として、その話を私に聞かせてくれないか。」五十嵐秋子(30)が夫の遼太郎(65)の男根を慰めている時、不意に言われたのがこの言葉であった。天涯孤独の身である彼女は、35歳上の夫からの要求も淡々と受け入れる、それが彼女の処世術なのだ。しかし、そんな彼女が選んだ相手はかつて共に施設で育った男、拓巳であった…。歳の離れた夫と初恋の男、秋子の選んだ選択は…。
これは昭和世代の全てのAVファンに是非オススメしたい作品です。主演の秋元さんは個人的に好きな女優なんですが、今作、女優の魅力のみならず、ストーリーも展開が面白く、寝取らせ好きには堪らない結末に胸熱な内容となってます。とは言え、やはり一番は女優さんの怪演が際立っていること。これが全てでしょう。知名度は低い女優さんですが、彼女の美貌は群雄割拠のAV女優界にあってもトップクラス。特に女の純粋な卑しさ、悪さ、妖艶さを演じさせたら右に出る者はいないと思います。要はめちゃくちゃ艶っぽいという事。なんて言うか、男を沼に貶める淫毒のようなオーラを身に纏ってる女優さん。作品序盤のお兄ちゃんとの再会セックスで見せる、血の気が引いた蒼白な表情ですら美しく、まるで幽体離脱して過去の自分に乗り移ったかのような面持ちは霊幻な儚さを感じます。(以下、ネタバレ注意)その後再び、夫の希望を叶えるべく男の元へ再訪し、前回とうって変わって夫の嫉妬心を煽る為の嬌声をあげてのセックス。これ、女の嘘と本音が見え隠れする卑猥かつエモいシーンです。ですが彼女が、より生き生きと妖艶な淫らさを発揮するのは、歳の離れた夫との絡み。フェラシーンでは、男根を無言で「ジュ…プ、ジュ…プ」と卑猥な音を立てながら、ゆっっくりと頬張り吸い上げ、自らがただただ男の性処理道具となる事に高揚しているかのような表情。ラストの絡みシーンでは狂おしい程の夫の愛に激しく貫かれ、女としての悦びを享受し喚嬉する淫乱な表情。それら全ての彼女の表情が美麗で卑猥さに満ちていて、見ている者を魅了して止みません。98分と短い収録時間ながら、中身の詰まった濃厚な大人のドラマを楽しめます。彼女の作品を一度見れば、セイレーンを擬人化したような彼女の虜になる事間違い無しです。今作、彼女を知るに辺り、当にうってつけのドラマ作品と言えるでしょう。