派手さはないがとにかくリアル。終始緊張気味の新田さん、最初は固いなあ(元々表情に出にくい?)という印象でしたが、監督やののかさんが心情を丁寧に引き出しており、最後の「今までで1番声が出た」との言葉にもあるように、新田さんの今までにない姿が見れる作品になっていました。ののかさんの攻めも良かったです。同性ならではの不安を解きほぐそうとする優しい言葉がけの中に先輩女優として新田さんの魅力を引き出そうとしてる姿勢も感じられました。そして、さすがは女性監督。映像がとても綺麗です。良いレズ作品を見るといつも思うのですが、、、続編が見たい。
絡みは2回、レズ作品としてもソフト過ぎて何を撮りたいのかよく分かりません。本来ならハイライトとなるはずの双頭バイブシーンなどもただ淡々と撮っているだけ、出演者に全くレズっ気がないのに監督がただレズ作品を撮りたかっただけという感じです。
新田はええんやけど、片一方の女優のメイクよ…量産型メイク、いつまでやんの?新田はナチュラルで撮影中の雰囲気も自然で可愛さを感じれるけど、佐藤は終始あざといというか作った表情に見えるんよ…。柴崎はると組んで欲しかったと個人的には思う。ナチュラルビューティーは今の時代、貴重やんかハッキリ言うてね、お~ん♪
佐藤ののかは学生の頃、自室で女の子をイカセていた、と語るバイセクシャル。そんな彼女がリードしながら、少しずつ新田好実の心を開いていく所が魅力的な良作です。新田好実がまだ不慣れ故に緊張しながらも佐藤のリードに答えていく前半とほんの数分ではあるけれど、お風呂場で戯れながら軽いプレイをする中盤。そしてなによりも見ごたえがあるのが後半のパート。「この時間だけ、あたしの事好きになって?」と新田の唇をついばみながら佐藤が言う。はにかみながらもそれに頷き「好きです」と新田が答えてから、段々と、より一層二人の距離が縮まるのがわかる。互いに、好き、好き、とキスの合間に囁く。唇だけでなく、体だけでなく、心までも繋がろうとする。だが、しばらくして少し残念なことが起きる。それは道具、ローターの使用である。二人の声が二人だけに聞こえるような密やかな空間に無粋な振動音が響き渡る。その音で二人の声が聞こえづらくなる点も辛いが、やはり振動音が雰囲気を壊している。これさえ無ければ、と強く思う作品だった。だが、それを踏まえても二人の行為や、行為の最中のコミュニケーションなど見所は多い。レズにおいてリードが抜群に上手い佐藤と、初めてながらも確かに応えた新田。日帰り旅行というプライベート感のあるコンセプトが二人の良さを存分に発揮させている。単に派手なレズのavが見たいという人ではなく女性同士が心を通わせて行為をする、そんなレズが好きな人には是非おすすめしたい。
確かにソフトではありますが、レズデビュー作としてはちょうど良いぐらいかと思います。新田ちゃんも、これまででいちばん気持ちよさそうで良かった!次回(あるなら)ハードなプレイやさまざまなシチュエーションでも見てみたいですね。