夫婦間のセックスレスから応募してきた人妻のまりさんはコンドームを1つ渡され大学生の家に一泊することに。早々にゴムを使いセックスを済ませるが、一度の射精では飽き足らない男に彼女はゴムの無いセックスを許してしまう。二度目のセックスはあくまで無かったことにする二人だが、生の快感が忘れられず帰宅時間の迫る中再び求め合ってしまう。
元・上戸まりの小春まりはまだ女優歴2年くらいのはずだが、素人っぷりが良い演技で安定感ある。公式年齢と合わせた役どころなので、割と女優本人を反映してる部分があるのかも。童顔タイプだけど男優とのバランスでちゃんと年の差が見えるので問題なし。1児の母で専業主婦という経済的自立性や自由度の低い境遇の設定は最近では珍しい。旦那が2人目を欲しがっての妊活中だが本人にさほどの意欲はなく、義務化した夫婦セックスもご無沙汰気味と、妊娠しちゃったらヤバいシチュエーションの前置きはしっかりしてる。どうやら本番まで行ったことがある女風経験者という設定で、浮気の基準は行為そのものより相手への気持ちがあるかどうかというのが前フリ。途中までは台本やセックスにはさほど個性が感じられず、既視感が強めなのは割と大槻ひびき編寄り。それでも翌朝のシーンでは攻守が逆転しての痴女色強めで、浮気の基準のくだりを前フリにしての、気持ちの入った後半セックスが前半や中盤と対比させてていい感じ。特にセックスの最中に長めのベロキスを挟んだり、中に出したら妊娠するかもしれないんだよということを強めに確認した上での、中出し後に精子を子宮奥へねじこむような、人妻の方に夫以外の男の子供を孕みたくなっちゃった気持ちが見える後戯は最高。スタッフの方を確認しちゃうような女優の目線は見て見ぬ振りします。エンディングは主婦で1児の母と言う設定を優先させたのか、あまり後を引く感じもなくあっさりお別れしちゃう割り切った感じはじゃっかんの物足りなさ。夫が子供を欲しがってるんだから妊娠して何が悪いと開き直って、金のかからない女風代わりにしちゃいそうな年上女のズルさがあっても良かったのかなと思う部分がないではない。クオリティとしては安定感あるし工夫がない訳でもないけど、学生の方の設定が奥手で積極性に欠けるという割にはそこを深掘りするような演出がなかったり、監督や学生との会話に重複が多かったりと情報量が少なめで、シリーズの中では割とテンプレ感強めかなと言うことで今回はちょっと満点に届かず。