ここで働きだして一ヵ月。仕事はとても楽しい。
夫以外の男性と交わす会話も新鮮で、専業主婦の退屈さを吹き飛ばしてくれる。
恥ずかしいことを告白すると、ここに出入りするトラックドライバーの男たちの体臭が気になりだしている。
無味無臭の夫とは違うオスの匂い…私は密かにそれを楽しんでいた…。
犬神涼監督の妃ひかり作品というと『10年目の浮気あなたがしてくれないから』があるが、この作品もあちらと同じく男と女をオスとメスの原始的な関係性に帰すような方向性で、特に互いの匂いで惹かれ合っていくところなどはそれっぽい。きとるね川口監督の『配送中NTR』を彷彿とさせるような作風でもあり、特にトラックの荷台が密会場所になる演出等は「本家」よりもそれっぽい。いっそそのへんをフィーチャーしても良かった気もする。「安産祈願」のお守りは孕ませ系を婉曲的に匂わせようとしてるなら、人妻が男に渡すタイミングの微妙さも含めちょっと滑り気味なので、2作目があるとしたら改良事項。中盤の玩具プレイもプリミティブな印象に欠けるので、もっとオスとメスがむさぼり合うような方向性で統一した方が個性になったかもしれない。犬神涼監督の作品はコンセプトがしっかりしているようで途中でブレることが多いけど、この作品もちょっとそんな感じ。男優左慈もチ○コの出し入れが単調でメリハリがないし、中出しもチ○コ抜くのが早くて種付け感に欠ける。妃ひかりがドラマ的にもカラミ的にもいい演技で、特に女優主導の後半の騎乗位挿入の高ぶりや中出され感の演技が良かっただけに、男優のカラミで足引っ張られた感じは残念。狙いは悪くないんだけど、痒いところに手が届かないようなもどかしさもすくなからずで、今回はちょっと厳しめ評価。2作目があるとしたら全裸セックスを極めるとか、もう少し人をオスとメスの野生に帰すようなシンプルな勢いが欲しいかも。