先月から行方不明になっていた少女を自宅へ監●したとして、職業不詳の男(54)を逮捕した。男は少女を自身の好きなアニメのキャラクターだと認識している模様。少女は喉に裂傷が見られる。少女は「家に帰ることを諦めていた」と話したという。男の家からは少女を監視する目的で使用されていたカメラが4台押収された。
シチュエーションは好きですが挿入シーンはありません。がっかりです。
サンプル動画の通り、女優の演技がリアルで凄い。本当に監禁されたような反応でした。
その迫真の演技も含めて「問題作」だと思う。もしこれが一般商業映画だとしても賛否両論渦巻くだろう。本作のような表現へのチャレンジは大いに応援したい。ただ。見終えた多くのユーザーは大きな疑問にぶつかるだろう。おもしろかったかどうか? そしてヌケたかどうか。正直私はヌケなかったし、あまりおもしろいとは感じなかった。真に迫った描写が問題なのではない。視聴者の想像力や妄想を刺激する「余白」があったのか、という点にある。男の「記録映像」としてカチッと完全な形で作ってしまったために視聴者の心情が入り込む余地がない。海野いくらを2次元キャラと同一視という展開はビジュアルとしても最高である。この作品を手に取るユーザーは何が見たかったか? たとえば海野いくらさん演じる少女のかわいらしい日常、フェティッシュにとらえる肢体(主人公が2次元フェチ的なのに映像にフェチ的なものがない)。そっと主人公が手を伸ばして触れる、そんな劇中の男と視聴者の感情が重なる瞬間を意図的な機会として用意したかどうか。もうひとつは、あまりにも想像通りの展開しかないので、視聴者が飽きてしまう点。作り手はかなり意識してリアリティを構築しようとしているが、むしろ、男の設定があまりにもステロタイプな気がして、あの行動パターンはかえってリアリティを希薄にさせてしまっている上に、他のAV作品と似たり寄ったりになってしまった気がする。本作に関してはテロップ連発がさらにダメおしだった。文字を読むという行為ほど、映像から性的妄想をかきたてるのに妨げになるものはないかもしれない。挿入による性行為がなかった点はユニークだとは思ったが、作品が単調になってしまう要因でもあったと考える。AVには大きく2つのパターンしかないと思う。王道の話を視聴者の期待を裏切らないように丁寧に描くか、クリエイターが自分のこだわりをとことん突き詰めて視聴者を満足させるかだ。しかし実はこの2つは表裏一体でもあり、あとはバランスの問題になる。さらにこれはAVだけの話ではなく、商業作品の映像表現全般の話にも繋がる。あらためて書くが意欲作だと思う。ありがちな展開に満足せずにやってみようとした姿勢、海野いくらの熱演など見どころは多い。そしてチャレンジがあるから次がある。そこに期待したい。