【VR】ただひたすら快楽を求め合うレズビアン

禁断の接吻譜――女神たちが織りなす快楽の連環

愛とは、或いは一つの形式であり、性とは、或いはその形式を破壊する一撃である。男の視線が存在しない空間で、女たちは本能の輪郭を露わにする。互いに与え、互いに奪い、ただ快楽の純粋な密度にのみ支配される世界――そこに言葉は要らず、あるのは息遣いと震える肌、滴る欲望の音だけである。唇と唇がぶつかり、溶け合い、舌は赤い蛇のように絡まり、ひとつの舌へと昇華する。指先は花弁をなぞるように慎ましく、だが執拗に愛撫を繰り返し、女という柔らかい装置を熱狂へ導いていく。レズビアン――その響きはどこか頽廃的でありながら、ひたすら純粋で、反社会的なほどに神聖である。この作品において描かれるのは、男女の枠組みを越えた、より根源的な官能の連携。女が女に対してしか見せない微笑、見せない崩壊。快楽は輪廻のごとく反復され、やがて二人の身体はひとつの肉体と化して、理性の彼岸に漂う。ここには“征服”も“征服される”も存在しない。ただ二人の女神が、欲望という炎を互いの裡に灯し合い、終わることなき饗宴を繰り広げる――それだけで、世界は完成するのだ。