色欲にまみれた良家のお嬢様・翔子が両親にあてがわれた緊縛師の荒縄調教に晒されうめきもがく。縄の洗礼を浴び色情魔道に堕ちていく。
SMモノの古い作品が味わいがあるように思えるのだが、何がそう思わせるのかを分析的に一定の観点で評価します。作品の表現上の話になります。女優さんの評価とはなりません。責め側(制作含む)偏愛:下男的な男はお嬢様に恋慕執着:ねっとり言葉と魔法のタッチ、ヨガ的な姿勢蹂躙:無理やりは無し探究:前半は縛られている方が責めて命令するという逆の構造美学:後半の映像は雪村美学で陰翳が美しい女性側抵抗:無し諦観:無し 敢えて言えば最後に縄に堕ちたことを暗に告白忘我:後半芝居を放棄してマッサージ的に素で自分の体を楽しんでいる蠱惑:痴女。基本的に誘う表現苦悶:単純な縄だが呼吸の苦しい姿勢で快楽を受けて昂まりは強い
雪村氏のいつもの流儀で縛りシーンは何通りも出てくるが、いずれも緊縛感が足りない。白布の猿ぐつわをはめられた翔子はかなり美人ではあるが、本領を十分発揮してはいない。 75点
前半の30分は一体何なのでしょう。縛られているふりをしている女が男を誘います。AVではあるのですがねぇ。で,すぐにでも手が抜けそうな縄を男にほどけと言っていす様はちょっと物悲しいですね。後半はY師が出てきてSMをやっています。最後の落ちはよくわかりませんでした。
前半の「下男」(ジャケットの記載より)を延々ともてあそぶシーンはSMっぽくはありませんが、よかったです。三上翔子の男性相手の攻めはけっこう珍しいのでは。後半は雪村師がいつも以上にやる気がなかったようで、ストーリーらしいストーリーもなく、シーンを適当につなぎ合わせて30分強に編集しているだけです。三上翔子のNGが多くて嫌になったのかもしれませんが、それならそれできれいに見せる縛りのスキルは雪村師にはあるはずなのに、そのあたりも雑です。ハードなプレイがなくても、工夫次第でおもしろい作品ができたと思うのですが(そういったセンスを雪村師に期待するのは無理でしょうけど)。ただ、三上翔子は表情だけでも芝居ができるので、かろうじて早送りせずに見られます。オープニング・エンディングを含め、約67分。