彼女は顧客の願いを100%叶える最高級のエスコート嬢。MになりSになり、時に恋人として癒しになり、ただの愛人以上に男たちの欲求を叶える存在。そんな彼女の毎日に特殊な新規客がやってきた。そしてその客に会うたびに少しずつ変わっていく自分を発見していく。
長く女王の座に君臨する吉沢明歩ちゃんの最新作は、イメージにピッタリの高級エスコート嬢です。ルックスはもちろんのこと、美しいボディラインやテクニック、演技どれをとっても裏切られません。相当の努力をされていることと思います。特筆すべきは、全てのシチュエーションで役柄を演じ分けていること。どのシーンも違った表情を見ることができ、飽きさせません。高いレベルでエロパワーを維持させているのは本当に流石というより他ありません。
私は高級エスコート嬢。顧客の性的欲望を適切に導き、その願望を満たしてあげる存在…。愛人契約を結んだ男たちと過ごす一週間のなかに、エスコート嬢としての人生経験を象徴的に重ねあわせて、凝縮したストーリー。優れた構成である。吉沢明歩さんは、愛人契約を結んだ相手に合わせて、的確に演じ分けることで、女性の存在の奥深さまでも感じさせる、非常に見事なAVパフォーマンスを展開している。とりわけ、週末(終末)へと向けて、愛情まで含んだ交わりでは、一抹の切なさを絡めつつ、行為そのものの表現が美しく、見事である。現状、このような演技が出来る女優さんは、そのキャリアに裏付けられた、彼女を置いて存在せず、そのことを高く評価したい。どちらかというと、人生経験を積んだ人向けの作品であると思う。
全体的に丁寧に作られた良作。ただ、SもMもソフトですね。個人的には、その辺をハード目で見たかった。
あるエスコート嬢の1週間を本人の一人語りを交えつつ追いかけたというテイの完全なドキュメンタリー風でガチシリアスなドラマです。本番は3回です。ある客と出会うことによって本人の心境に変化が現れて…という風にすすみますが、その変化が現れた理由がいまいち理解できませんでした。そういうのは一般のドラマでもよくあることので気にはなりませんでしたが。ラストはハッピーエンドではありません。ですが抑え気味だったのは個人的にありがたかったです。そのエンディングのせいでそれまでの本人の語りに含みをもたせていると感じたのは考え過ぎでしょうか。ただ今時だともうちょっと古くさい気はします。特別なこともないのですが、カラミよりストーリーの方が心に残る作品でした。どちらかというといい意味ではありません。ハッピーエンドの方が好きなので。エロなら特に。