人間は、ここまで残酷になれるのか?鬼畜なるビジネスに関与させられたが故に身に覚えなく拉致された一人の女…。泣いても叫んでも、もう遅い…。逃避不能の監禁女体嬲り!それは女にとって最も残酷な拷問…。
緒川女史の演技は、心に迫るものがあります。設定にも工夫があります。進行がもたついている感がありますが、全体としてよいです。
身分を間違われて攫われる女、訳が分から無いままに責めを喰らい染められる。不条理性の恐怖感が上手く出されてると思う、凛ちゃんがその情を上手く表現してくれてる印象で、快感が恐怖を押しくるんで行く様が見てる側としては逆に怖い。段々と恐怖が快感に変わっていく、ピンク映画の色情飼育の作りと同じか、この作品もバランスが良く、興奮度が増していく様な感じで面白かった。凛ちゃん、ナイスバディで映えてたなあ。
映像がシネマ調?で、独特の雰囲気が。凜、秘密捜査官?だと思われたんですね。で、自白剤を飲まされて、エロ責め。最初は玩具。次は肉棒。ま、社長(小沢)と組長(この男優、味があったな)や娘のフィアンセが色々やりとりしたりして、storyはゴチャゴチャしているけど…。本作、AVというより、Vシネマかぁ。1点オマケの「5」です。しかし凜、デブってしまったな。
話が非常に複雑。解説の文書も間違っている。何も知らなくて、西野恵子(緒川凛)は拉致された訳ではない。姉の仇を打つために、わざと拉致されたのである。姉のめぐみは国家安全捜査局特捜部の捜査員であった。しかし、捜査を進めるうちに、拉致されてレ○プされてしまう。そして、めぐみはショックで自殺。恵子はそれを捜査局の部長から聞いている。はっきりしないが、おそらくその時点では恵子も特捜部の捜査員だったのかもしれない。それから恵子は、怪しげな貿易を行っている会社(小沢が社長)に勤務して、めぐみを自殺させた一味とのコンタクトを図ろうとする。小沢の会社には一味の一員も勤めている。その情報から恵子が情報をリークした犯人ではないかと疑われる。そして、恵子は拉致されてしまう。めぐみの経験から、恵子もひどい目にあうのではないかと思って、まさにその通りになった。しかし、ここでは恵子は我慢する。とんでもない暴行を受けてさえも。そして、最後の最後にチャンスがやって来る。恵子が少しおかしくなってしまい、同じ会社に勤めていた一員と積極的にセックスするふりをする。これがまんまと成功して、恵子は相手のピストルを奪う。そして胸に向けて発射。恵子の股間からは精子が滴り落ちる。そして騒ぎを聞きつけた一員にも発射する。「私は西野恵子。姉の仇を打つために来た」その一員は倒れるのだが、恵子に向けて発砲する。そして3人かなくなってしまう。小沢の娘の婚約者(武田)が怪しいのではないかと、小沢自身が思ったが、そうではなかった。このあたりの作りが複雑で面白い。でも、恵子も死んでしまうラストはどうなのかな?生き残って「やったよ。姉さん」なんて、言って欲しかった気もします。マイナス点は映像が全体的に暗すぎること。そして、同じプレイが延々と続くこと。もう少し、色々なプレイがあっても良かったのではないかな。冒頭の緊縛をもっと発展させるとか。ベイビーの作品のようにバイブやドリルバイブを使うとか。そういう工夫があれば、もっと良い作品になったと思います。