3作共通に男優の芝居で成り立ってる物語。銀次氏の演じる男の屈辱やサディズムに気持ちを合わせると楽しめました。女優さんは皆どこにでも居そうな小綺麗な女の人という感じ。劇中は女優さんのセリフはほとんどなく(有ってもナレーション)プレイシーンは感じる事に集中できていると思われます。女優さんが本気でマゾヒズムを味わいつつ、周囲で男優が達者な演技を乗せてストーリーとして成立させている…という作り方のようです。どの作品も絵の作りが良いですね。照明が良いのでしょうか、キアロスクーロな表現はSMシーンでは感情に刺さります。古い作品の優位性なのかもしれません。近年のものは細部まで撮れてしまう事が災してスタジオ感が出てしまうのは残念です。オーソドックスなプレイながらも男の感情や女の本気のマゾヒズムを耽美的な映像で撮った逸品三品という感じです。