社運の懸かった商談を任され出張に行く事になったれの。この商談を任された理由…。それは取引先の小沢社長が『女好き』『傲慢』で知れた男だったからだ。社内一美人である彼女を連れて、取引を成功させる目論見だったのだが…。接待が始まるとれのは上司の目の前で、肉体を弄ばれる屈辱的な性接待を強いられてしまう。粘着質なセクハラ接待を切り抜け宿泊先に戻る彼女だったが、小沢による性接待はまだ始まったばかりで…。
馬鹿の一つ覚えの超ワンパターンな展開。男優もいつもの小沢。カメラワークも絡みも言い回しも展開もほぼほぼワンパターン。女優が入れ替わるだけの金太郎飴状態AVドラマ。最近のAVはこんなシリーズ物がやけに多い。股間を破くの前提だからかパンストも安っぽいセンターシームの黒ストもいただけない。90~00年代のような優れた制作会社や脚本家、監督はもう存在しないのかも知れない。
他のレビュアーの方が書かれていたように、清巳さんは髪で顔が隠れていないほうがいいですね。「クレーム対応NTR」でも最後の髪を後ろで縛った絡みが一番綺麗だったと思います。「金太郎飴状態」と書かれている方もいらっしゃいましたが、気持ちはわかります。ただセックスなんてそもそも人間が何十万年もやってきたことで、そんなに代わり映えすることなど、もうないのではないでしょうか。私が面白く思うのは監督がどれほど統一しようとしても自然と出てしまう人間一人一人の違いです。同じようなストーリーに台詞、同じ男優さんなのに反応が女優さん毎に驚くほど(あるいは微妙に)違うことを楽しむ、というのが私のこのシリーズの楽しみ方になっています。むしろ違いを際立たせるために男優さんは揃えて欲しい、と思っている位です(逆に「人妻秘書」のようにストーリーを毎回捻るシリーズなら男優さんは変わってもいいのでは、と思っています)。無論他人も同じようにすべきだ、などとは全く思いませんが。清巳さんの反応は終始絶叫調で多少単調でしたが、これはこれでありかな、と思います。
契約書調印にこぎつけたラストのヒロインの表情。このシリーズのキモだ。会社の為とはいえ、傲慢社長のねちっこいプレイにカラダが完堕ちした感じがよく出ている。それだけでも十分だ。えげつないハラスメント攻撃に抵抗するさまも、とてもリアリティがある。ヒロイン像にフィットした演技になっている。
今回、女優の髪型がはっきりとよくない。ひと昔前のアイドルのような「触覚で小顔効果」みたいなのを含め、髪で顔と表情が隠れがちなのが役の上でもAV女優としてもよろしくなくて、表紙のように顔を晒していく感じの方がずっといい。最初の本番の途中で小沢に「髪で顔が見えねえよ」ってアドリブでダメ出しまでされちゃってるのは、プロとしてはちょっと本気で反省した方がいいかも。清巳れのはドラマ3作目ということでまだ演技に拙さが強いし、リラックスして演じられているとも言い難いけど、小動物みたいにおどおどした雰囲気や、居酒屋でそんなに声張ったら通報されるよってくらいの派手なリアクションが、リアリティーはともかくいつもよりガチレ○プっぽさ強めな作風になってるのは、結果論的にいつもと違ってて個性的。特に泣き叫んで本気で拒絶する前半の中出しからの、声を張らなくなったことで心理的な受け入れ感が強くなる後半の中出しへのギャップは、どちらかと言うと人妻OLの隠れ変態性癖をフィーチャーして来たシリーズの別アレンジとして、今後の演出の参考にしてもいいくらい。最近は「ブリーフ小沢の羞恥露出プレイ」みたいになってた中盤は、引きが多すぎるカメラワークが改善されて女優メインの絵作りになってたのはよかったけど、バーでのシーンはやはり女優の露出の方が少ないという本末転倒。某有名海パンカメラマンじゃないんだから、女の羞恥心や被虐感を和らげてあげてどうするのって感じ。女優はもう少しセックスの時に目で演じて欲しいなってとこも含めまだ伸びしろの方が多い感じだけど、少なくともドラマ作品への誠意や積極性は感じられるので今後に期待。
他の方のレビューにあるように女優さん変わっても展開は全く同じで飽きます。ちょっとアングル変えるとかせっかくのスタイルをもっと舐め回すように撮るとかこの作品だけでなく、最近の動画は予算の関係なのか雑ですよね。