女手一つで一人息子のたかしを育ててきた千晶。時に優しく、時に厳しく千晶は高潔な「母」としてたかしに接し、たかしもそんな千晶の事を尊敬していた。しかしそんな母子の関係はもろくも崩れ去る事になる。「母さんおれ彼女ができたんだ」そのたかしの発言から数日後、千晶は自宅でたかしと恋人がセックスしている姿を目撃してしまう。息子のペニスと恋人のヴァギナが擦れあうのを見て、千晶の中の「女」が目覚めてしまい…。
脚本や演出がクソな三島にしては秀逸な作品。息子が彼女に裸エプロンさせてセックスしているのを見てしまい女に火がついた母親。体がうずいて電話した相手が前々から思いを寄せてくれていた会社の若い後輩という設定がいい。距離のある会話から次第に感情が盛り上がっていく流れが自然。セックス後にちゃんと後始末までしてくれる男の優しさに転ぶ熟女の情念もにじみ出ていていい。セックスに溺れて息子の世話は疎かになり、自宅で変態プレイに浸っているところを息子に見られ全てが崩壊。息子の彼女は変態家族となじって去っていき男もあっさり逃げ出す。肉欲を止められず息子の体を求める母と、母の肉欲を直視できずに反発しながらも拒むことができない息子が近親相姦に溺れる流れもいいが、本番終わり即フェイドアウトな終わり方が残念。序盤を伏線に裸エプロンで息子に奉仕する母の姿で締めて欲しかった。
なかなかストーリーが良く出来ていて楽しめた。息子と彼女のHシーンを目撃してからの彼女の性狂いも、息子と彼女に見つかってしまうハレンチ演出も良く、ラストの息子に想いを遂げる流れまで出来ていてGOOD。少々出演者の演技力に難があるが、冒頭から息子と近親相姦する作品より見応えがあった。彼女の作品を見るのは2回目だが、年の割には小娘のように喘ぐ女優さんで、年の割に崩れていない体のラインや程よく弛んだお肉が揺れるのも良い。何しろSEXしだすと直ぐに汗だくになり、必死の形相で喘ぐ姿や終わった後のヘトヘトな姿が全力感を誘い、何か応援したくなる女優さんだ。
タイトルに偽りなく、竹下千晶さんが内からほとばしる欲望を抑えきれないスケベなお母さんを熱演。エロさと情感あふれる名演技。