魁監督作品。女郎・お常。この娘、若くして里を離れ転び芸者となりました。お常には政治という許嫁がおりましたが、村の飢饉でやむなく離れ離れになったのでした。日々、馴染みに買われる身分となったお常でしたが、今でも里の政治と夫婦となる儚い夢を胸に秘めていたのでした…。
魁vs桃果サキ三部作の中では、もっとも一般受けする作品。桃果サキファンは飯を抜いてでも見る価値あり。ただ、ストーリー展開が暗すぎる。【詳細はSM探偵団新作情報574をご参照ください】
映像の始まりも雰囲気もタイトルに合った良い流れの様だったのに、カメラアングルが最悪だった。せっかく女優が苦痛と羞恥に耐え、ファンならずともゾクゾクする様なシーンが展開されるのに、女優の表情が殆ど撮れていない。お尻だけや胸だけなど、敢て顔を撮るのを避けたとしか思えない最悪のアングルが続く。あ然としたのは、ニヤニヤした男優の顔と女優のお尻のカットが延々と続くところがあり、とても残念な仕上がりだ。お尻フェチや胸フェチの方には、お勧めかも。
身請け元の旦那から可愛がりを受けている時の表情はすごく良い。が、逆に置屋の女将の色気がなさ過ぎであり、二人とも化粧が薄過ぎることも画面の暗さを増している。全体に画面も話の展開も暗過ぎて、最後まで盛り上がりに欠ける作品であった。