家庭内で無防備過ぎる姉のことをいつからか卑猥な眼で見るようになっていた弟…とうとう弟の性癖が歪んでしまい、姉とセックスがしたいという願望が目覚める。「姉ちゃん!?誰のせいで性癖歪んだと思ってるんだよ!!!」崩壊する姉弟の関係!弟猥褻!中出し近親相姦!
うららか麗さんの演じるキャラは幅が広く、小悪魔的、S的、セックス好き、というようなジャンルが主だと思う。こういうタイプであけっぴろげな女性は、ともするとデリカシーがない、粗野な感じになる。加えて、ピアスとタトゥーなので、それだけで敬遠するという人もいるかと思う。私は、うららかさんの姿を見て、自分はタトゥーが嫌いだと思っていたが、そうではなく、女性の美を損なうようなタトゥーが嫌いなのだと分かった。この作品の中では、うららかさんはタトゥーがあるけれど、弟に優しい、包容力のある人物を表現している。きっと、うららかさんご自身が、そういう傷つきやすい繊細な感性を持った人なのだろうと感じさせる立ち居振る舞いが多くみられる。また、非常に頭の良い人物に見える。台詞のやりとりも概ね自然だし、音声をはっきり録音させるために、不自然に声を張り上げるようなところもない。作品をうまくまとめるのは、作品の性質に合ったアングルを選んだカメラや適格な衣装を用意したスタッフやそれをうまく扱った男優の貢献も大きい。こうした素晴らしい点を踏まえて、うららかさんのセックスでの快感の表現がとてもエロティックで、素晴らしく、こういう女性とセックスをしたらどんなだろう、という魅力にあふれていることは、勿論、本作品の最も重要な魅力ではあるけれど、セックスの魅力は、結局は人柄の表現からくるものだから、うららかさんの繊細で傷つきやすそうな、それでいて強い主張のあると思われる人柄の表現が良かった。もっともっと評価されるべき女優さんだと思う。