息子の啓太、卓郎と三人暮らしを送るりえ。息子の精神が崩壊するほどに淫行し続け、豊満な肉体に二人の息子をうずめ込み恍惚に浸る。精液と愛液と偏愛がうずまく、ある一家の物語。心して覗くべし。
この女優はどこかしら堀ちえみに似ていて、若い頃はさぞかしモテた時もあっただろう。今は年相応におばちゃんと化してしまっているが、それでも尚、半端ない色気をまとっている。本作での「溺愛」ぶりは見事で、演技と思われないぐらいに真に迫っている。「溺愛」モノは数多くあれど、これほどのものにはなかなかお目にかかったことがない。高橋りえの情念(情愛)が凄まじく、「傑作」と言って良いだろう。