SENZ「これマジ!?女体に【憑依】できる男は実在したシリーズ」がレーベル化!!憑依、女体化、入れ替わり、男に乗っ取られた女の子しかでてこない、ハイパーニッチTSFレーベル、『ノットリ』。 【ノットリ08】憑依おっさん名鑑 ~なりすましお散歩編~ 女の子になって、タピオカ、プリクラ、カラオケ…。
今年はこのジャンルが豊作ですが、この作品は過去を通じても最高傑作ではないでしょうか。憑依前と後のギャップを楽しむものは今までありましたが、おっさんが美少女に憑依した後にやる行動が、自分の体を触るだけじゃない。オシャレにスイーツ、カラオケで高音で歌う。どれもおっさんには縁のないことばっかじゃないですか。それを堂々とできるこの解放感!ちょっと難しい言い方を許してもらえば、男は誰であれ大なり小なり「男は男らしくなければならない」というジェンダーとかモラルの中で生きてるわけですよ。そこから抜け出す手段は現実的には100%ないといっていい。そんな時にこそこの作品でジェンダーの呪縛から解き放たれた体験をしてほしい。これを映像化したスタッフはそこまで哲学的な意図で作ったわけじゃないかもしれないが、2018年にこの作品に出会えたことはこのジャンルにとっても、嗜好家のユーザーにとってもとても幸福なことだと思う。願わくば本作の意図を受け継いだ作品を何本も飽きるまで作ってもらいたい。
普通の憑依モノにありがちな、いきなり全裸になってカラダをまさぐるとか、レズシーンとかはなくて、しばらく女の子のふりをして楽しむところが、ツボをとらえてていいですね。あと、53分くらいから女の子が感じ過ぎたのかなんなのか、思わず素の部分を出しているのがなんか面白くて、かわいかったです。
散歩シーンがある!この作品の素晴らしさは、そこに尽きます。エロではなく、憑依という行為を楽しみための演出、それが光ってました。すぐにオナニーやセックスをするのではなく、jkという立場を満喫する行為、それらに十分な時間を割いてくれるのは、ニーズを正しく認識している、“好きな人のための作品”というフェチへの理解が完璧な仕上がりだったゆえだと思います。また、もちろんそれ以降も、電話口での成りすましなどよいシーンが多く、最後に元の体に戻るようなシーンを作らず、「あのまま女性として生きていくのか」と思わせてくれるような終わり方も素晴らしかったです。またこのような作品が作られることを期待しています。
ノットリもこの路線で行きますか・・・ROCKETの作品もそうなんですけど、性転換モノのAVってどれも「女の体をゲットしたぜ!グヘヘ!」路線に行っちゃうんですよねぇ。それはそれでいいんですけど、「女性の体になってしまった戸惑い」とか「戻れるんだろうかという不安」とか、そちら系が少ない・・・・
いやはや、AVのジャンルの多様性に、改めてビックリ。なんとも評価しようがないので、「3」としました。女優は誰だったんでしょう。ま、こういう作品にとって、そういうことは、どうでもいいことなのでしょうが。