「私、どこも悪くありません」診察台に拘束されたまゆみは必死にもがいた。「君は治療の意味がまだわかってないらしいな」そう言うと医師は汗ばむ手で丹念に悌毛を始めた。ひんやりとした静寂、果てしない絶望、少女は自分の境遇に涙した。
かなり古い作品なのですが、今見ても十分名作といえると思います。北原さんの素でおびえてる表情が最高です。