アングラを志向しているのはよくわかります。しかし「結局やっている事は同じ」という感覚を禁じ得ません。男優に女装させたり赤ちゃんの格好をさせたりとの工夫も結局ノーマルなセックスに収斂してしまい中途半端な感じで非常に残念です。アングラを想うならもう少しそれに徹して欲しかった。ただ性行為前後のドラマ部分にはきわどい演技力なども感ぜられ、なにか場末のポルノ映画を彷彿とさせるつくりで、それはそれで悪くないとも思います。
episode1「上司と部下」。桜沢まひる主演。職場では上司の幸野賀一は桜沢の奴●だ。命令背いたおしおきに、ホテルに呼び出される幸野。幸野は学生服、桜沢はスケバン風のセーラー服だ。後日、職場のお茶に桜沢は睡眠薬を盛り、河野以外全員を眠らしてしまう。そこで桜沢はプレイに及ぶのだった。epsode2「既婚男性と既婚女性」友田真希主演。石橋丈が赤ちゃんプレイする。ほかのエピソードが40分なのにこのエピソードは20分にも満たない。epsode3「先生と教え子」。木村那美主演。ジュースに混ぜられた睡眠薬で木村はフェラの最中に眠り込んでしまう。眠る木村に服を着せ、カメラをセットする幸野。浮浪者・花岡じったが動かぬ木村が一方的に●す。ピグマリオニズム、もしくはネクロフィアを思わせる映像が展開される。パッケージに貼られているシールによると。「ビデオ・ザ・ワールド 最優秀作品・監督賞受賞」だそうだ。はあ、そうですか……。