SODに届いた一つの不可思議なVTR。まだ、完全に一人の人間に憑依できない男Pは少女を家に招き、一週間かけて、じっくり手、胴体、足、そして脳…体のパーツの一つ一つに憑依していく。徐々に男に侵食するように奪われていく少女の体。憑依ジャンルのみならず、AVの常識を根底から覆す意欲作。
女優は神坂ひなの。神坂も監督もツイッターで明かしているのに、作品上は匿名扱いなのはSODの計算なのかも。実に面白い作品。とにかく神坂の演技が見事。こういうドラマものは演技力がないと白けるが、本当に憑依しているように見えてくる。残念なのは、カットの切れ目を感じさせるところ。手持ちカメラ1台でドキュメント感を持たせてるだけに、途中でカットが切れたところで冷めてしまった。撮影現場ではカットを掛けて演出も入れるだろうから、もう1台、定点カメラを保険で置いてカットを割るべきだった。星マイナス1。粗製乱造のAV界で、女優と監督のツイッターを見ているだけで作品に賭ける意気込みを感じる。そんな”熱さ”がこもった良作。
とても楽しめる内容でした。作品監督には、是非続編または次回作を作成していただきたいです。
部分的な憑依というのはユニークですね。進行に時間がかかるので、途中神坂さんの演技力を見るための作品だと思います。展開は不自然なところもありますが、凄味のある演技にひきつけられます。上半身の憑依あたりから状況がややこしくなりますが、神坂さんが楽しそうなのでOKwその後予想外の展開ですが、演技はますます迫真。完全憑依からはわかりやすくなりますが、最後は収まりつかなかった感じ。
設定物の中では最高峰だと思うwここまで徹底して映画のように物語が進むとは、ただ最後が好かない・・・・例えば入れ替わるとか、自分がそのまま死んでしまってとか2人だけの何かで終われたら二つの作品としても最高だったと思う
まず第一に憑依されかけている女優の表情がとてもいい。段々と女性の身体に憑依していくというのが今作のコンセプト。乗っ取る男、乗っ取られる女。はじめはそれを楽しんでいる女だったが、その恐ろしさに気づき逃げようとしたときには時すでに遅し。完全に男に乗っ取られてしまう。しかし、乗っ取った男も最終的には、男たちの力で”女の快楽”に乗っ取られる。好奇心から快楽へ、そして最後に訪れる空っぽの肉体という虚無感。それは部屋でシコシコと抜いている私にも通じる「人間哲学」である。そういったものにもハッと気付かされる。
お見事!演技、ストーリー、映像とどれをとってもテレビのドラマみたいです。ちゃんとヌキ要素もあり。AVの凄さを魅せ付けられました!「世にも〇〇な物語」にあっても不思議じゃない。自分的には唯一エンディングが・・・いやっ、ドラマとしては良く出来たエンディングです。ですがAV要素もちゃんと活かしてただけに、もうひとひねりでヌカせてほしかった。あれじゃ怖いですwAVのまた新たな夜明けを魅せて頂きました。ありがとう!
映画『君の名は。』が大ヒットしてからAV界でも男女が入れ替わったり、女体化や憑依系などが数多く登場。この作品は、それらのジャンルの最終形と言えるほどの完成度の高いものでした。これまでの男女入れ替わり(性転換)モノは、一気に体が入れ替わるものがほとんど。しかしこの作品は、初日は少女の片腕だけ乗っ取り、次の日は足…という風に一週間かけてじっくりと少女の全身を憑依していきます。ストーリーも綿密でしっかりしていましたが、それと同じく主役の神坂ひなのちゃんの演技が秀逸!AV界にドラマ演技賞があれば、間違いなく2018年は彼女がグランプリでしょう。彼女は最初はオカルトに興味のある大人しい文系少女でしたが、男に徐々に体を乗っ取られて恐怖を覚え、最終的にはスケベなサイコパス男になってしまいます。物語の大半は少女と男の二人だけで、ストーリーは面白いけどAV的な絡みシーンが少なく感じました。しかし、最後の最後で急に大乱交に発展!ひなのちゃんが乱交して、顔に精子をぶっかけまくられるのでかなりエロいです。そして個人的に一番ゾッとしたのが、ラストで乱交後に彼女一人でオレンジジュースを飲むシーン。見た目は少女だけど中身は男なのに、なぜ飲むのがオレンジジュース?しかも可愛らしく『なっちゃん』を飲んでます。ひょっとして彼女は『自分は男に憑依されて勝手に体を動かされている』と思い込みながら、潜在意識の中でずっとヤリたかった乱交を実行したのではないか?そして乱交が終わってふと我に返ったのではないか?…そんな事を観終わった後に色々と考えてしまった作品です。