朋子さん(37歳)。知り合った当時、家族がいた夫は即座に離婚して求婚してきた。勢いに呑まれ即同棲、半年後に結婚、すぐに子供が産まれた。「昔からちゃんとした恋愛をしてこなかったのかもしれない…」今の夫も’好き’と云う感情から入ったわけではない。働きだした人妻に、あらぬ疑いの目を向けてくる嫉妬深い夫。家にいることが息苦しい…結婚10年を前に迷い始めた人妻は、不貞の旅に出た。旅先で初対面の男に抱かれ戸惑いながらも積極的に快楽を求めだした。
いつものように、宿に着くなり風呂付きの室内で人妻との戯れとなるわけだが、何と多くの夜がこの部屋で使い果たされてきたことであろうか・・・。値踏みするような一瞥の視線、裏切りの微かな後ろめたさに刺されながら、もう夫との別れを固めているのか人妻の態度は堂に入ったものである。延々と責められては、責め返すような情事が展開される。夫婦生活でいつも夫から仕込まれている性的技巧のいやらしさも手伝い、飽きない展開である。人妻は何回アクメに晒されたことだろうか。それにしても、あれほど嫌がっていた夫との生活に希望を見出していきたいという帰路での心変わりを高橋浩一に告げるラストである。まったく女ごころは不思議だ。他の評価がなかったですが、そうそう悪くない作品だったと思います。