それは、義父への愛情と尊敬から始まった芝居稽古の筈だった。義父の荒々しい愛撫、無骨な手触り…夫の目を盗む義父と若妻の縄遊戯。素直で家庭的、大和撫子のような妻・涼子は、サラリーマンの夫と大部屋役者の義父と平凡だが幸せな日々を過ごしていた。役者である義父は芝居の稽古に熱心で、時代劇の忍び役である今回も涼子を相手に練習をしていた。くの一役の涼子を責める忍びの義父、あろうことか二人は演技の一線を超え肉体関係をもってしまった。後悔とはうらはらに、うずく肉体をとめる事ができないまま涼子は、縄化粧に囚われてゆくのでした…。
取り立てて激しい責めがあったわけでもありません。SMらしい所は竹棒に腕を拘束されて、鞭で打たれたりろうそくを垂らされた所くらいです。どちらかと言えばあまり良く扱ってくれない夫の目を盗み、義父と逢瀬を重ねる人妻の秘めやかな縄への恋慕だったり夫の父親へ愛を向ける事の葛藤だったりそういった事がやりたかったのではと見ていて思いました。抜くという目的には使えないかもしれませんね