カメラ越しに語りかける母に応えるのはあなた。お茶を飲んでいる時の母も、横に寝ているときの母も、ずっとカメラ越しにあなたを見ている。息子役はカメラに映らないし、声もありません。最後まで母とあなたのツーショット。そんなあなたに母は禁断の愛をそそぐ。「母さんがしてあげる」居間にお風呂にベッドに…全編にわたって注がれる母の眼差しが、見ているあなたを欲望の虜にする。禁断のバーチャル体験をどうぞ。
うたい文句通り、完全主観。長瀬優子のエロなまなざしもOK。だが演出がいただけない。どうも監督が力んでいるようで、イントロの”息子の妄想”ではアップとリアル反応を交互にはさんで映像を追求しているようだが、胸チラというよりたんに服の上から胸の部分をアップにしているだけ。意味がわかんない。オ○ニーを息子に覗かれて、襲われそうになった母親が号泣するシーンはへたなドラマを見ているようでNG。ここでそうしたシーンを挟まれるとせっかく元気な身体部分が萎えます。こうした作品で”母子相姦における母親の心理的変遷”などをみたいわけじゃない。へたな心理ドラマはAVの敵だ。個別のシーンは悪くないだけに監督の力量でだめになった作品といえるだろう。残念。