昭和四十五年、東京。「…佐藤小百合と申します。今日からこちらで働かせてもらう事になりました」戸惑いながらも深々と頭を下げた美しいその人は、甘く、優しく、どこかなつかしい、匂い袋の香りがしました。
こういう役は白石さゆりの独壇場。(かっては西条麗がいた)レトロで淫靡で借金に縛られた女を好演している。SEXシーンも豊富でたいした無駄も無くテンポも良く充分楽しめた。
セットも、音楽も、カメラワークも凝っていて、丁寧に作られた作品です。さゆりさんは、最初の作品で「感じると鳥肌が立つ」と告白していますが、今回は随所にそれが現れます。感じている演技は得意でなくても鳥肌は意識的には出せないので本当に感じているのでしょう。あとは視聴者がそれに興奮できるかです。彼女の魅力をかなり自然に引き出した作品です。分泌される液もすべてきれいに見える女優さんを、このスタッフでもう少し育てて欲しいと思いました。