老人ホームで働くさゆりは、仕事中に車椅子の老人を転倒させてしまう。その老人は数日後に亡くなり、罪悪感に苛まれた彼女は仕事を辞めてしまう。そんなある日、彼女のもとに偏屈老人の在宅介護をして欲しいとの依頼が…。
人間、生きていると忘れたくても忘れられない事がある。その事が何かが原因で爆発した時、豹変する。そして、その忘れられない事でトラウマになり絶望を感じている一人の女性がいる。中村老人との接触、氏の思わぬ重い告白により、やっと忘れ、前を向いて生きていく事が出来ると思いきや、再びどん底に叩き落とされる…。非常に考えられた心の深い動きまで探る事の出来る秀逸なシナリオだと思います。SEXも3回ありましたが、特に2回目と3回目はやるせない気持ちを彼女に叩きつけるような凄まじさ。愛情が無いのは勿論の事、通常の凌●のように純粋に性欲の満足のためでも無い。目の前の相手を憎む事でしか満たされない、どうしようもない心の葛藤…。もっとも市山さんの場合は、元々彼女に対する愛情が変な形で憎しみに変わったとも言える。実際、彼女は事故とは無関係で憎しみの対象にはならないはずなのに、「中村老人の世話をしていた関係者」ってだけで…。受け止める彼女も、絶望で心の中が空っぽの状態を満たすのにうってつけのひと時。SEXをしている時だけが何もかも忘れる事が出来、自分の存在価値も明らかにする事が出来る。その結果があの凄まじいSEX。男性の怨念が篭っているかのような責めに対し、恐怖を感じ、拒みつつも段々と感じていく。「迫真の演技」という言葉だけで片付けられない程の気持ちが入った、訴えるものがありました。特に?バックから挿入されピストン運動を受ける際、カラダがやや震えながらの「痛い」のセリフ。?「中に出さないで」から発射までのやや顔が赤らんだ表情とカラダの揺れ、動き。はヌキ所候補に挙げても良いのではと思ってます。ピストン運動等、相手を叩きのめすかのような動きに凌●とはまた一味違う「エロス」を感じる。考えられたシナリオに相応しい内容の究極にシリアスなSEX。最高に良かったです。存分にご堪能下さい。