猛る縄を手懐け、生温かき熟身を嬲る、粋縛師・雪村。女は老獪な緊縛艶技に憂い顔で被虐の夢幻郷を彷徨う…。
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川上ゆうと雪村春樹が組んだ作品の中ではベストではないかと思う。傑作と言っても良い。開脚で縛られるシーン等、緊縛の全体をとらえたカメラが素晴らしく、全編を通して川上ゆうがひたすら美しい。羞恥、苦痛へ抵抗していたのが、快楽を自ら懇願するようになる演技は、川上ゆうの大きな魅力のひとつだと思っているが、この作品ではそれが十分に生かされている。カラミは無く、ハードなSM作品でも無いので、嗜好により好きずきの差が大きくなる作品かもしれないが、川上ゆうファン、緊縛ファンには是非観てほしい作品である。